BESSという場所

「家を売るのではありません。
 暮らしを生む仕事です。」

これは、BESSの求人サイトに載っているコピー。「住むより楽しむ」という公式キャッチコピーにも通じる感性です。このコラム集も、BESSの個性が表れていておもしろい。とにかく、他のハウスメーカーとは一線を画しています。それもきわめて意識的に。

以前の記事にも書きましたが、ぼくはBESSのことを知ったときに、「こんなハウスメーカーがあるんだ」と心底衝撃を受けました。たぶん生まれてはじめて、「家づくり」のことを考えるのが「楽しい」と思えた。それはぼくにとってある種の革命でした。

BESSは、自らの立ち位置を「真面目生活よりも面白生活」と表現しています。

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他のハウスメーカーでは、家=スペックであり、スペックや価格で競い合うことが当たり前。けれどもBESSは、敢えてその土俵に上がらない。それとは全く異なる価値観の土俵をつくっています。それが、家=暮らしという感性。

よく言われることですが、家が完成した時点が100点で、そこからいかに減点しないようにして住むか、というのが従来の家づくりのイメージ。対してBESSは家が建った時点ではまだ60とか70点。壁なんかはDIYで棚を付けたり気軽に釘を打てるように、普通の展示場では考えられないくらいラフな作りになっています(この辺りは好みが分かれるところかもしれません)。とにかく、家ができた時点がスタート地点。そこからオーナー自身が、家=暮らしをつくっていくことで加点していくという考え方です。庭づくりなんかはまさにそうですよね。薪ストーブもそうですが、手間を楽しみと感じるかどうかが「感性」の分かれ目になります。

BESSが単独展示場という形態にこだわるのは、そこに流れる全体的な雰囲気・時間を体感してもらい、この家で暮らしを楽しむイメージが沸いてくるかどうかをユーザーに委ねるため。実際に、BESSの契約者に共通している価値観とは「家を富の象徴や資産価値として考えていない」ということであり、62%の契約者が「(住宅購入に際して)他社と比較しなかった」と答えているそうです。(出典:こちらの記事より

BESSの展示場って、とにかく心地いいんです。契約が決まった後でも、打ち合せがなくても、木の香りが恋しくなってついつい遊びに行ってしまいます。

そして付かず離れずなスタッフの対応もちょうどいい。冒頭にあるコピーを体現しているような営業スタッフ。うちの場合、途中で営業担当が代わったのですがお二人とも個性的というか、もともと「感性」を売りにしてそこに共感する人をターゲットにしているから、自然と話も合うんですよね。展示場に打合せに行くこと自体が楽しいんです。

先日、図面の最終確認打ち合せでまた展示場に行ってきたんですが、ひさしぶりに先代の営業担当といまの営業スタッフのお二人と会って話をしたら、なんだかこっちも元気になってきちゃって。世の常識とか刷り込みに囚われて流されそうになっていた頭がときほぐされる。家のことだけじゃなくて、それこそ暮らしのこと全般において、感性って大事だよなと、そういうことを再確認させてくれる場所です、ぼくにとってのBESSという場所は。

自分の暮らしなんだから、自分の感性に従うのがいちばんなんですよね。シンプルなこと。

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