植物の生命力

裏庭のウッドデッキから見えるセントジョーンズワートの花が咲きはじめました。
ビタミンカラーに癒されます。

玄関前のエキナセアも蕾を付けはじめ。

銅色の葉で庭を彩るスモークツリーからは、肝心のスモークが出てきません。

昨年の写真を見返してみたら、葉っぱの色も違う。これから夏に向けてみどり色に変化していくのでしょうか。それとも、実は昨年の雪でV字のところが裂けてしまっていたのでダメージを受けたためか。いずれにしても、パッカリと割れてしまったのに、ふぁさふぁさと葉を茂らせてくれたことに驚き。

植物の変化に目を光らせながら、いろいろと思いを巡らせながら庭の見回りです。
あれ、今年はこぼれ種で出てくるはずのコキアが出てこないな。

今春いちばん驚いたのはこれ。

葉っぱの殆どがかさかさに枯れてしまった、樹高1メートルほどの月桂樹。もうダメだろうなと諦めて根元でバッサリと切ったら、ほどなく株元から新しい芽が顔を出し、あっというまにニョキニョキと伸びています。こういうの、たまらない。植物の生命力に感動します。きっと、こういうのが園芸の醍醐味で、こうやってハマっていくのでしょうね。


自己流園芸ベランダ派 いとうせいこう

2年くらい前だったかな、ベランダガーデナーとしても名高いいとうせいこうさんの園芸エッセイを読みまして。その中のひとつに、近所のスーパーで特価品の鉢植えがあると友人から聞き、自転車を走らせて購入したその特価品をカゴに乗せて持ち帰り、ベランダで再生させるというエピソードがありました。もちろん枯れかけていたり、徒長枝が放ったままで形が乱れたりしているから特価なわけで、そのような状態の悪い植物を自分で再生させるとなると、園芸の知識や技術が必要なことで、これはプロや熟練ガーデナーの世界で、何をどうしたらいいか皆目分からない俺には遠い夢のような世界だなとそのときは思っていました。

それから庭いじりを数シーズン経験したいま、チャリを走らせるせいこうさんの気持ちがよくわかります。植物は、どういう変化を見せるか分からない。そして思っていたよりも、強い。ガーデナーの知識や技術ももちろん必要ではあるけれども、それ以上に、植物は植物自身でなんとかしてくれる。土地に合えば放っておいても育つし、合わなければ残念だけどあきらめる。人間にできるのは、ほんの少しお手伝いをすることぐらい。

そう考えると、いろいろと試してみたくなるのです。しかも結果が見えるのが数年先ですからね。じじいに向かって邁進する俺にとってこれはたまらない趣味になりそうなのです。

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